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撮影:千葉亜津子

1.出雲地区森林組合協力の元、間伐作業も見学。年輪を数えて、森ができるまでの年月に想いを馳せました。
2.須山木材の加工場。森から運ばれた木はこうして積み上げられ、暮らしへと活用されるのを待ちます。
3.山と海が隣接しているのも出雲の魅力。山と海はお互いを補う恋人のような関係にあると、須山さん。
4.内装に杉、檜を用いた、ひまわり保育園。

REPORT

エココロ・ラボメンバーと行く「出雲の森ツアー」レポート 森を知り、木を学ぶ出雲の魅力に触れた二日間

森を知り、木を学ぶ出雲の魅力に触れた二日間
 国土の約3分の2を森林が占める日本の中でも、全国3位の森林面積率を誇る島根県。緑豊かなこの土地で、木材加工から施行まで、木にまつわる事業を幅広く手がける須山木材が開催したツアーに、エココロ・ラボメンバーが参加しました。

DAY1 森のこと、木のことを知る
 須山木材の代表・須山政樹さん自らが空港まで出迎えてくれた初日。本社に併設する加工場の見学を経て、早速、木材の生産地である森に向かいます。「戦後の規制で外国材の輸入を擁護した結果、森は増えたけど放置され、生かされていないのが現状。木を森に閉じ込めるのではなく、県内外で活用することが、今、求められているんです」と、須山さん。森林は守るもの。そんな意識を持っていたメンバーにとっては、目から鱗の考え方!木を上手に活用することで、森の環境も人々の暮らしも豊かになるのです。

DAY2 木のある暮らしを見る
翌日は、朝から海に!このように、山と海が隣接していることも出雲の隠れた魅力のひとつ。お互いの環境を保つことで美しい自然が形作られている......山と海はお互いを補い合う恋人のような関係にあると、須山さんは言います。森に抱かれるように建つ出雲大社や、内装すべてに木を用いた保育園など、木の活用例も見学した旅の最後は、木と暮らすためのアイデアを出し合うミーティングで終了。木が生まれ、育つ森から、暮らしに取り入れられる過程を感じた、日常では得難い経験のできた一泊二日となりました。

木と共に暮らすために......エココロラボメンバーのアイデア
●日常では木のことを知る機会が少ないので、今回のようなツアーや木工ワークショップに参加できたらいいと思います。緑豊かな出雲に木工作家のレジデンスを作って、“出雲の木”の魅力を県外にアピールすると、木だけでなく、この地方の魅力も同時に伝えられますよね。(久保田香織さん)

●建材や内装材は、自分の生活にすぐ取り入れることができないので、まずは雑貨から取り入れたいと思います。今回の旅で特に印象に残った木のいい香りを生かして、オフィスでのリフレッシュに使えるポプリのようなものや、抗菌作用もあるまな板などを作ってほしい!(吉元かりんさん)

INFORMATION

問い合わせ: 須山木材株式会社
TEL: 0853-28-0888
WEB: www.suyamalumber.co.jp