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普段づかいの粋ごころ
和装で夏の風物詩、浅草寺の「ほおずき市」へ

日本文化を再発見するプロジェクトや伝統的な生活様式への関心が深まる中、着物を着ることに関心を持つ、おしゃれな女性が増えています。季節のうつろいや自然の造形美に見立てた柄や色調など、着物の表現には身近なものがたくさん含まれており、その選択肢は実に豊か。着物と聞くと高尚なイメージを持つ人もいるかも知れませんが、街で気軽に着られるお手軽なものもたくさんあります。

今回ご紹介するのは、和骨董や西洋アンティーク好きにはお馴染みのスポットアンティークモール銀座の地下1階に店舗を構える「花邑」。「名古屋帯」の創案者、杉江ぎんさんによる帯職人文化を受け継ぐ帯の専門店です。現在『花邑』では、初心者でも結びやすい半巾帯を取り揃えた展示『半巾の帯展』を開催中。アイヌ文様を大胆に取り込んだもの、だまし絵を思わせる鳥繋文様、異国情緒のあるインドの更紗布など、洋服を選ぶような感覚で楽しめる半巾帯が2万円台から揃います。

和装した折に足を運びたいのは、この時期さまざまな場所で催される縁日。来る7月9日(木)・10日(金)、浅草の浅草寺では、毎年恒例となっている『四万六千日(通称、ほおずき市)』が開催されます。観音様のご縁日は毎月18日ですが、これとは別に室町時代以降に「功徳日(くどくび)」と呼ばれる縁日が新たに加えられ、なかでも7月10日は、1日の参拝で46,000日分に相当する「四万六千日」と呼ばれるようになりました。境内で販売されるほおずきは、その昔は薬草として評判だった植物。今では観賞用として販売されていますが、赤い提灯がぶらさがったように見えることから軒先に飾る家が多く、夏の風物詩にもなっています。

着物、縁日、ほおずき...。
和を愉しみながら涼を運んできてくれるもの、探しませんか?

EXHIBITION INFORMATION

『半巾の帯展 2015』

会期: 開催中~6月7日(日)11:00〜19:00 水定休
定休日: 水曜
会場: 花邑
(東京都中央区銀座1-13-1 アンティークモール銀座B1F)
TEL: 03-3563-0887
WEB: www.hanamura.biz

EVENT INFORMATION

浅草寺『四万六千日(ほおずき市)』

会期: 7月9日(木)・10日(金)
会場: 浅草寺 本堂
(東京都台東区浅草2-3-1)
WEB: www.senso-ji.jp

普段づかいの粋ごころ<br>和装で夏の風物詩、浅草寺の「ほおずき市」へ

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▲ 写真上は、『半巾の帯展』。下は、浅草寺・ほおずき市の様子。

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                         写真提供:浅草寺