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写真:在本彌生  文:東海林美佳

南アフリカ エコサファリツアー Vol.1はこちらから!

REPORT

南アフリカ エコサファリツアー Vol.2

遂にサイのダブルデート現場をパパラッチ!

ゲームドライブ最終日。今日こそは!との期待とは裏腹に、サイはなかなか姿を見せてくれなかった。ガイドのウィルさんにも焦りの色が見える。だが足跡や、まだ新しい砂浴びの跡など、彼らが確かにここに生息するという証拠は確実に残されているのだ。やがて日も落ちてくるだろう。なんとか明るいうちに会いたい。サイへの想いは募るばかり......その時だった。道端のブッシュから、にゅっと出て来た大きな体躯。シロサイだった。しかも4頭いる!
「オスとメスのカップルが2組。まだ若い。ダブルデートの最中かな、珍しい」とウィルさん。
ちょうど砂浴びを終えた後らしく、メス身体の表面には赤土が付着している。固唾を飲んで見とれる我々のことなど意に介さず、2組のカップルたちは巨大なお尻をゆらしながら悠然と歩き出した。レンジローバーはそれにゆっくりとついていく。

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対決!サイ vs カバ

サイたちが向かったのは水場だった。砂浴びで身繕いをしたら、喉が渇いたのだろうか。水辺に下りていき、仲良く4頭並んで水を飲み始めた。それを水の中から目と鼻だけを出して遠巻きに眺めていたのがカバの群れ。20頭はいるだろうか。突然「ブォーッ」っと凄まじい声で威嚇を始めた。テリトリー意識が強く獰猛なカバは、サイの侵入が気に入らなかったらしい。怯えて後ずさりする若いサイのカップルたち。水際への再接近を試みるも、カバの剣幕には太刀打ちできず、やがて諦めてブッシュの中へと消えていった。この勝負、カバの圧勝だった。

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保護区内でのキャンプ生活

今回私たちが滞在したのはカロングウェ・ゲームリザーブという保護区内のキャンプ。野生動物たちの声を間近に聞きながらのテント泊はなかなかスリリングな体験だった。ここでの典型的な1日はこんな感じだ。夜明けとともに起き、熱いコーヒーと軽食を食べてから朝のゲームドライブへ。2〜3時間の短いドライブを終えてキャンプに戻ると、遅めの朝食が待っている。昼間はレクチャーの時間だ。今回はサイの生態やサイを取り巻く環境、密猟の現状を学んだ。ランチを食べてから午後のゲームドライブへ。途中安全な場所で車を降り、ビールやワインを飲みながら夕陽が沈むのを眺める優雅な「サンダウナー」は至福のひととき。日没後はサーチライトを使って夜行性の動物たちを観察した後、キャンプへと戻ってディナー。今回は「ブラーイ」と呼ばれる南アフリカ流のワイルドなバーベキューも体験させてもらった。

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大自然の中で伸び伸びと生きる野生動物たちの姿を存分に堪能した今回の旅。高級グルメやショッピングとは無縁だったが、最高に贅沢な体験がそこにはあった。

INFORMATION

南アフリカへの旅の基本情報

ビザ: 90日以内の観光なら不要、予防接種も不要。
言葉: 英語を含む11言語。英語はほとんどの場所で通じる。
お金: 通貨はランド。1ランドは約9.5円(2013年6月現在)
時差: マイナス7時間。サマータイムなし。
気候: 南半球のため日本とは季節が逆で、10月から3月が夏季。
乾燥していて昼と夜の気温差が大きい。
治安: 全体的に以前よりかなり改善されており、動物保護区内や観光地は問題なし。

●南アフリカの観光情報はここでチェック!
南アフリカ政府観光局 www.south-africa.jp

●エコサファリツアーの情報はここでチェック!(英語サイト)
Eco Training www.ecotraining.co.za


ACCESS

●南アフリカ、クルーガーへのアクセス

南アフリカ航空の場合、成田から香港経由でヨハネスブルグまで約17時間。その後小型機に乗り換え、フットスプルートまで約1時間。そこからは、宿泊先の送迎車で移動となる。

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