場所は杉並区都立善福寺公園のほとりにたたずむ、一軒家。東京にいることを忘れてしまうほど、ゆったりとした時間が流れる「葉月ホール」という名のギャラリーをご存知でしょうか？ 今日は、この小さなホールで開催中の展示『私と木と絵』をご紹介します。

鹿児島にある知的障がい者支援施設「しょうぶ学園」が独自のものづくりを行うプロジェクト「工房しょうぶ」は、これまでも木工や陶芸、テキスタイル、和紙、絵画、音楽パフォーマンスなど、創造的な活動で福祉の可能性に挑戦してきました。その多彩な活動のひとつ「ヌイ・プロジェクト」に驚嘆した葉月ホールが企画した展示会『私と糸と針～ひたすらつみかさねのきせき展』（昨年秋開催）に続くのが、本展示。施設利用者たちとその人々をサポートするスタッフのジョイントによって生まれた、木工作品やペインティングが会場に並びます。大量生産品では真似することのできない人の手の跡、表情豊かなそれぞれのカタチに魅了されることでしょう。

5月23日と24日には、しょうぶ学園統括施設長の福森伸氏とゲストによる関連イベントも開催。展示品の魅力を掘り下げます。