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スライド写真:谷口正典、酒 航太、頭山ゆう紀、湯浅 学 文:草深早希

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「猫」をテーマに、作家6名によるグループ写真展『世界は僕らのものだ展』が新井薬師前「スタジオ35分」で開催

東京・西武新宿線沿いの新井薬師前。駅前の商店街に小さな喫茶店や居酒屋、駄菓子屋が軒を連ねる新井薬師前は、訪れるたび、どこか居心地の良さを感じる下町風情あふれるエリアです。その一角に佇む「スタジオ35分」は、廃業した街の小さな写真屋の跡地を再活用し、2009年にスタートしたアーティスト運営のギャラリースペース。これまでに、写真家として活躍する畠山直哉さんや花代さんをはじめ、新進気鋭の若手作家まで、有名無名問わず秀逸なアーティストの作品展示を行なってきました。

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そんな「スタジオ35分」で、塩田正幸さん、谷口正典さん、頭山ゆう紀さん、湯浅 学さん、深瀬昌久さん、酒 航太さんら作家6名による「猫」をテーマとしたグループ写真展『世界は僕らのものだ展』が11月11日(水)より開催します。私たちの心を惹きつけてやまない、ミステリアスな魅力を放つ「猫」。自由奔放にしていたかと思えば、気がつけば傍にいたり、これほど私たちに身近な存在でありながら、人と人以外のモノとの"境界線"を意識させる動物も珍しいのではないでしょうか。今回の展示では、「かわいい」だけではない"境界線"を超えた猫の一面やその視線の先を探り、それぞれの作家が猫をテーマに芸術写真を表現します。2012年に逝去し、日本の写真界に大きな影響を与えた深瀬さんも愛猫家のひとり。生涯に『サスケ、いとしき猫よ』(青年書館)や『猫の麦わら帽子』(文化出版局)など猫を被写体とした数多くの作品を残し、今年「DIESEL ART GALLERY」で行なわれた7年ぶりの展覧会では、82点もの代表作の中に深瀬さんの愛猫たちも展示。猫が猫を見つめるような、飼い主以上に猫との距離の近さを切り撮った彼の膨大なアーカイヴの中から新たな視点で作品を抜粋します。

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©Masahisa Fukase Archives

また、会期中、参加作家によるイベントが催されるだけでなく、本展の作品をまとめた2016年カレンダー(初回マグカップ付き)を販売。会場となる「スタジオ35分」に併設されたバーで、お酒を飲みながら猫について語らう、深秋の夜長を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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INFORMATION

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世界は僕らのものだ展

会期: 2015年11月11日(水)〜12月5日(土)18:00〜23:00
定休日: 日曜、月曜、火曜
会場: ギャラリー スタジオ35分(東京都中野区上高田5丁目47-8)
入場料: 無料(ワンドリンクオーダー制)
WEB: 35fn.com

11月21日(土)18:00〜 湯浅 学さんによるイベント
一人歌と猫の音楽とおしゃべり。弾き語りと猫の音楽などについておしゃべりをする夕べです。
11月27日(金)18:00〜 頭山ゆう紀さんによるフード
手づくりの"頭山カレー"が、「スタジオ35分」のメニューに登場します。

スタジオ35分/西武新宿線新井薬師前にあるアーティスト運営のギャラリー。廃業した街の写真屋さんの跡地をそのまま小さなギャラリースペースとして2009年にオープン。ギャラリースペースの横にはバーを併設。従来にある視覚表現に挑戦するような作家を有名、無名、過去、現在関係なく紹介している。

写真:塩田正幸