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缶バッチ付きご招待券をプレゼント! 20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの展覧会が静岡市美術館で開催

時間の経過とともに木が年輪を重ねるように、自然に生み出されるたおやかなカーブ。果実が深く色彩を帯びるように、繊細に発色される陶土の器。ウィーンに生まれ、後にロンドンで活躍した陶芸家、ルーシー・リーの作品は、今なお多くの人々を魅了し続けています。彼女の没後、20年。昨春から日本各地を巡回してきた『没後20年 ルーシー・リー展』が、最終巡回場所である「静岡市美術館」で4月9日(土)よりスタートします。

ルーシー・リーの作品を大きく分けると、滑らかなカーブがアウトラインを象る椀型と、「鳩首」とも言われる細く長い首を持つ花瓶型のふたつ。ロクロによって生み出されるしなやかで緊張感のあるフォルムに、色土を埋め込む「象嵌(ぞうがん)」や、器の表面に表情を加える陶磁器の装飾技法「搔き落とし」による独自の模様、器に施された釉薬(うわぐすり)の温かみのある色調などが施された彼女の造形の世界は、国や世代を越えて多くの人々の心を捉えてきました。本展覧会では、初期から晩年にいたる約200点の作品で彼女の足跡を辿り、その魅力に迫ります。会場に並ぶ大半の作品が日本初公開であることに加え、近年、新たに発見された彼女の生まれ故郷であるウィーン時代の作品も展示。

会期中、4月16日(土)には、本展覧会の監修を担当した金子賢治による講演「ルーシー・リーの造形美 現代陶芸のパイオニア」を。そして、5月21日(土)には長年ルーシー・リーの研究に携わってきた西 マーヤが彼女の生涯と作品について交友の深かった陶芸家ハンス・コパーとの関係から語る「ルーシー・リーとハンス・コパー その生涯と時代」など関連イベントを多数企画。

4月9日(土)から開催の本展覧会に先駆け、ルーシー・リーの陶製ボタンをモチーフにした「静岡市美術館」オリジナルの缶バッチ(非売品)とご招待券をセットで5組10名様にプレゼントします。現在、「クレマチスの丘」で開催されているクリエイティブユニット「KIGI(キギ)」の個展や、SPAC「ふじのくに⇄せかい演劇祭2016」など、今年のゴールデンウィークは、イベントの多い静岡へ小旅行を計画してみてるのもいいかもしれません。

INFORMATION

没後20年 ルーシー・リー展

会期: 2016年4月9日(土)〜5月29日(日)10:00〜19:00
休館日: 月曜(但し、5月2日(月)は臨時開館)
会場: 静岡市美術館
(静岡市葵区紺屋町17-1葵タワー3F)
入場料: 一般¥1,000/大高生、70歳以上¥700/中学生以下無料
TEL: 054-273-1515(代表)
WEB: shizubi.jp/exhibition/future_160409.php

PRESENT

lucie_rie_05.jpg 『没後20年 ルーシー・リー展』オリジナル缶バッチ付きご招待券を5組10名様にプレゼント!
応募〆切:4月4日(月)24時
※缶バッチの絵柄は選べません。予めご了承ください。
※当選者は鑑賞券の発送をもって発表とさせていただきます。
ご応募はこちらから!

缶バッチ付きご招待券をプレゼント! 20世紀を代表する陶芸家、ルーシー・リーの展覧会が静岡市美術館で開催

▲ ルーシー・リー≪ピンク線文鉢≫1980年頃 個人蔵 Estate of the artist 撮影:上野則宏

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▲ 左、ルーシー・リー≪線文円筒花器≫1968年頃 個人蔵 Estate of the artist 撮影:大屋孝雄 右、ルーシー・リー≪スパイラル文花器≫1980年頃 個人蔵 Estate of the artist 撮影:大屋孝雄

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▲ ルーシー・リー≪陶製ボタン≫1940年代 個人蔵 Estate of the artist 撮影:大屋孝雄

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▲ Lucie Rie Archive, Sainsbury Centre for Visual Arts, University of East Anglia, UK/Photo:Pete Huggins