「においが苦手」、「爪を痛めてしまう」、「入っている石油系成分が心配」など、ネイルカラーに対して不安を抱いている人は多いのでは？そんな中、85%天然由来成分で作られた、エコロジカルなネイルカラー〈Kure BAZAAR（キュアバザー）〉が昨年の夏、日本で発売されました。

　〈キュアバザー〉は、昨年の5月末、ブラジル出身のトップモデル・カルティカと、フランスの有名コスメブランドの商品企画を約15年手がけていたクリスチャン・デイヴィッ ドによって、フランスで誕生しました。人体に悪影響を及ぼすと言われている4つの成分（トルエン、ホルムアルデヒド、フタル酸ジエチル、合成カンファー） を使用せず、木製パルプや小麦、コットン、ポテト、コーンなどのナチュラル成分を配合し、爪への負担を大幅に減らしたネイルカラーを実現。秋冬の新色発売を記念して来日した、オーナー＆クリエイターであるクリスチャンに話を聞きました。

「モデルのカルティカとは、20年来の親友なんだ。彼女に子供ができて、よりオーガニック思考になって、においの強いネイルはつけたくないといっていた。僕は 出張でアメリカへ行くことが多く、ニューヨークにはどこにでもネイルバーがあって、ネイルに夢中な女性が多いけど、ジェルネイルで爪を痛めている女性が多 いことに疑問を持っていた。だから、二人で爪にやさしいナチュラルなネイルカラーが作れないかなと考えたんだ」

　小麦、ポテトやコーンなど、ネイルの成分として非常に珍しい天然由来成分を85%配合し、化学製品（石油系成分）の使用をできる限り減らしています。そんなナチュラルな成分にもかからず、爪にのせた瞬間なめらかに伸び、1度塗りでも驚くほど美しい発色。そんな高い使用感も兼ね備えた〈キュアバザー〉の誕生するまでを、クリスチャンは次のように話します。
「開発には丸2年かかったんだ。ラボのメンバーに、この商品への情熱を伝えたら、今までどこもやっていない新しい挑戦に一緒になって取り組んでくれたよ。ネイルカラーでなくなってしまう限界までケミカルな成分を外していく、逆の発想で開発を進めたんだ。綺麗な色で、早く乾いて、色がとれにくく、輝きを失わないなど、すべてを叶えるものにしたかったから、開発はすごく大変だったよ」

フランスで発売されて、約6ヶ月。既にボン・マルシェ百貨店で売り上げNO.1を誇り、数多くのセレブやモデルにファンがいるといいます。
「意外にも成分がナチュラルであることを知らない人が多いんだ。商品の背景を説明すると、とても驚いてくれる。お客さんの中には、『自分の娘がネイルを塗りたがるけど、爪が痛むからだめだと言っていたけれど、これだったら爪に優しいからいい』と言ってくれる人もいる。安心なネイルカラーを通して、多くの女性にネイルを楽しんでほしいと思っているよ」

　〈キュアバザー〉の魅力は、成分にこだわったエコロジカルな点だけではありません。「サクラ」「フジ」といった日本人の肌にも合性がいいパステルやアースカラーや、ベージュピンクや赤などの人気色の絶妙な差異のバリエーション、また、「キャットウォーク」「カプチーノ」「ヒップスター」など、ネーミングもチャーミングなフランスらしいモードなカラーです。
「ナチュラルでありながら、ファッショナブルであることをとても大事にしているんだ。一緒にブランドを立ち上げたカルティカはモデルで、バックステージのメイクアップアーティストが知り得る、旬な色を熟知している。僕たちは、華やかでラグジュアリーな世界観と安心して使えるナチュラルな世界観の、両方を兼ね備えたものをいつも目指しているよ」

　カラーは、冬の新色が加わって、全38色＋ベース&トップ2アイテム。爪にダメージを与えず、カラーが豊富なネイルカラー〈キュアバザー〉は、 ジェルネイルで爪を痛めていた人や、ネイルカラーに不安を抱いていた人をはじめ、世界中の幅広い年代の女性から支持を集めています。日本の女性に向けて、クリスチャンは、「最初は、天然由来成分だから、もちがいいのか、発色がきれいなのか、心配する人もいるけれど、一度使ったら、必ず他の色を買いに来てくれる。だから日本の方々にも、ぜひ一度試してもらえたらと思っているよ」