千葉で生まれ、2013年から2016年までオランダのヘリット・リートフェルト・アカデミージュエリー学科を専攻していた、アムステルダム在住のジュエリー作家・本多沙映さん。彼女が初めて手がけた作品集『EVERYBODY NEEDS A ROCK』を6月上旬に刊行します。

本書で紹介するのは、道端で拾ったプラスチックごみから、すべて本多さんの手によって作り上げられた美しい人工石たち。ごみを溶かし合わせ、磨くことで、鮮やかな色彩を纏った唯一無二の人工石が生まれるのです。このプロジェクトは、ハワイのカミロビーチで発見された、プラスチック破片を含んだ新種の石に着想を得てスタート。その新種の石は、分解されることなく永遠に地表に残るといわれ、人類が生存してきた証になるかもしれないと考えられているそうです。"もしかしたら遠い未来では、これらの人工石も、現代のダイヤモンドやルビーのように扱われているかもしれない"。そんなイメージのもと制作された石たちが、制作にまつわるストーリーとともに1冊にまとめられています。

いつの時代も人々の心を惹きつける、石。たとえそれがプラスチックごみから生まれたものだとしても、その石が持つ美しさに魅了されるはずです。本書の刊行を記念し、5月22日（火）より渋谷「UTRECHT」にて、展示「EVERYBODY NEEDS A ROCK 」を開催し、本書を先行発売します。さらに6月2日（土）には、研磨されていない原石から自分だけの石を作るワークショップを行います。この機会にぜひご参加ください。