TODAY'S SPECIALとecocoloが考える季節のワークショップ「冷えとり漢方茶をつくろう」が行われました。講師は、ecocolo no.45「冷えない暮らし」でも登場していただいた、漢方スタイリストの吉田揚子先生。

まずは漢方の基礎知識から。漢方の考えではまず、不調の原因を考えて、自分の体質や習慣と向き合うことから始めます。人間の体は気・血・水で構成されていると考える「気血水弁証法」や臓器の状態でみる「五臓弁証法」など、さまざまな考え方で体質を分類。「どんなに世間で評判のいい薬やダイエット法だって、自分の体質に合わなけば、効果は感じられないもの。漢方は効果を感じにくい、と言われますが、本当はそうではないんですよ。自分の体質にぴったり合うものを選ぶことができればきちんと体の変化を実感できるんです」と吉田先生。

漢方の基本の考え方を学んだあとは、チェックシートを使って自分の体質をチェック。先生が、結果を見て一人ひとりアドバイスしてくださいました。チェックシートの項目が多いのが自分の体質と思いがちですが、その背景を知ることが大切なのだそう。２番目にチェックが多い項目はその体質になる"原因"であることも。その場合、両方にアプローチすることが必要なのです。また、一言で"冷え"と言っても、水分が滞っていたり、自分自身で温める力である「気」の巡りが悪いなど、冷える原因によって、対処法もさまざま。漢方は、原因を分析して根本から改善し、「冷えない体」「温める力」を養い、自分のベストな状態へ戻していきます。

自分の体質を知ったら、漢方茶をブレンド。三年番茶、焙じハトムギ茶、ハブ茶をベースに、良い血を増やしてくれる「なつめ」、胃腸の働きを良くする「陳皮」（みかんの皮）、内蔵を強くして体を温める「焙じ玄米」など、自分に足りないものを足すだけ。いつものお茶に、体質に合った好きなものをプラスするだけで、簡単にいつもの暮らしに漢方茶を取り入れることができます。

「苦い」「難しい」「効果が感じられない」などのイメージを持つ方も多い漢方ですが、「漢方ってこんなに簡単で楽しいんだ」とこれまでの概念を一掃してくれるワークショップでした。