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オクタ「暮らしのワークショップ/種が未来~SeedBank~」

写真:千葉亜津子

地球環境や私たちの体に配慮した自然素材の住宅やリフォームを提案するOKUTA(オクタ)。彼らの提案するナチュラルな暮らしを体験できるスタジオ・LOHAS studioで行われている「暮らしのワークショップ」にお邪魔しました!
今回参加したワークショップは、社会起業家のジョン・ムーアさんを講師に招いた「種が未来~SeedBank~」。「種」から始まる私たちの「暮らし」、そして子どもたちに残すべき「未来」について考えようという ワークショップです。この日集まったのは、大学で農業について学んでいる女性や食に興味があるという子ども連れのママ、ガーデニングのヒントを教わりたい と言う女性たち。ジョンさんのユニークな人柄も手伝って、和気あいあいとした雰囲気の中でワークショップが始まります。

まず、ジョンさんが取り出したのは、黄色とオレンジのマリーゴールド。「みんなは意識していないと思うけど、同じ花なのに色が違うことには意味があ るはず。人間の立場から自然を見るのではなくて、自然の中に入り込んでみましょう。固定観念を取り払って、目で見て、匂いをかいで、味を確かめて。自然の 中に入り込んで見える景色は、全然違います」とジョンさん。この100年で、なんと75%の植物のDNAが失われたといいます。食べられないから作られな くなって、誰も守っていこうとしなかった植物たち。でもその失われてしまった植物にも、存在していた意味があるはずなのです。未来に向けて、私たちは今ある植物を守っていかなければなりません。
ここで、ジョンさんはおもむろに土を取り出しました。植物の70%を占めるのは、根っこ。普段私たちの目には触れない部分ですが、植物の成長はこの根っこにかかっています。つまり、根っこと直接触れ合って栄養を届ける土こそ、植物にとって大切だというのです。ジョンさんに勧められて、土を触って、匂いをか いで、おっかなびっくりながらも口にした参加者たち!「意外と食べられる......」「味はないけど、オレオのクラッシュみたい......」新鮮な驚きと共に、参加者たちはグイグイと自然の中に入り込んでいきます。
緑を守っていくために、ジョンさんは自宅のスペースを有効活用して行うホームエコファームを勧めています。用意するのはペットボトルと石、土。ペットボ トルをハサミで切って、石を下にしき、空気が含まれるように土をふんわりとかぶせます。栄養のある土に育ててくれる種(今回はソバ、アルファルファ、ク ローバー、マリーゴールド、ライ麦でした)を植えて、その芽が生えた頃に育てたい植物を植えるのです。ペットボトルを利用すればコンテナなどの材料費も要らず、スペースもとらない。自宅にあるもので簡単に、誰でもホームエコファーマーになることができます。

「自分の好きな植物を育てて、種をとりましょう。そしてまた種を巻きましょう。種から植物を育ててみると、これまで見えなかった自然の世界が見えてきま す。植物のある、本物の未来を作っていきましょう」。当たり前のように私たちを取り巻いている植物たち。同じ地球上で生きる植物と同じ目線でモノゴトを考 えていくことが、私たちの未来をより豊かなものにしていく......そんなことに気づかされた一日でした。

OKUTA「暮らしのワークショップ」では、ジョンさんの講座以外にもさまざまなワークショップを各地のLOHAS studioで開催していく予定!ライフスタイルにおける新たな気づきを得られるワークショップに、ぜひ参加してみてください。

オクタ「暮らしのワークショップ/種が未来~SeedBank~」

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INFORMATION

暮らしのワークショップ

問い合わせ: OKUTA
WEB: www.okuta.com