LIFE

NEXT

PREV

NEWS

麦わらの彫刻展『種子の呼吸』が静岡「クレマチスの丘」で開催中。12月は、フィンランドの伝統装飾、ヒンメリワークショップを東京で開催

フィンランドの伝統装飾、ヒンメリ。12世紀、フィンランドで行なわれていた冬至祭(ヨウル)のためにこの装飾が生まれました。12本の麦わらが1本の糸で平面に繋がれ、さらに立体へと織り成されていく、そんなシンプルなプロセスによって基本の正八面体が形成されるヒンメリのたおやかなフォルム。ヒンメリを広めるため、その研究を独学で続けてきた作家、おおくぼともこさんによる展覧会『種子の呼吸』が、静岡「クレマチスの丘」内にある「富士山茶屋」で11月24日(火)まで開催されています。

富士山にほど近い、伊豆の山々を見晴らせる静岡長泉町の「クレマチスの丘」は、次世代に秀れたアートや文化を伝える美術館や文学館、地域の旬な食材を味わえるレストラン、そして、四季折々の植物に触れることができる開放的な庭園を併設した複合文化施設。家族連れで施設を1日楽しむも良し、友人とアート鑑賞をするも良し、それぞれが大切な人との有意義な時間を共有できる場所です。そんな「クレマチスの丘」で行なわれている、"種子の起源"をコンセプトに据えた、シリーズ3回目の展覧会。長年の創作活動がヒンメリを昇華したという本展では、草から糸を紡ぎ、種から麦を育てるなど、そのプロセスを通して改めてヒンメリの素性に気付いたおおくぼさんが、自然の摂理に寄り添うようにありのままに形をなしていく、独自の技法とスタイルではじめての麦わら彫刻作品を発表します。

また、おおくぼさんを講師に迎えた「ヒンメリワークショップ」が、12月1日(火)に青山「折形デザイン研究所」、12月19日(土)に渋谷「homspun」の都内2カ所で開催が決定。来る、12月22日(火)に迎える今年の冬至には、ご家庭に手づくりのヒンメリを飾ってみてはいかがでしょうか。両日ともに少人数で行なわれるワークショップになりますので、参加のお申し込みはお早めに!

INFORMATION

麦わらの彫刻展『種子の呼吸』

会期: 開催中〜2015年11年24日(火)11:00〜17:00
会場: クレマチスの丘 富士山茶屋
(静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1 日本料理 tessen 1F)
※JR三島駅 北口より無料シャトルバスあり
TEL: 055-989-8787
定休日: 水曜
WEB: clematis-no-oka.co.jp

※12月1日(火)、12月19日(土)に開催される「ヒンメリワークショップ」に参加ご希望の方は、to@himmeli.jpまでお問い合わせください。

麦わらの彫刻展『種子の呼吸』が静岡「クレマチスの丘」で開催中。12月は、フィンランドの伝統装飾、ヒンメリワークショップを東京で開催

Straw Sculpture『呼吸Ⅰ』 2015 ©Tomoko Okubo Photo by Takeshi Abe

20151118_ah_3.jpg

左:Straw Sculpture『翼果』2014 右:Straw Sculpture『呼吸Ⅱ』 2015 ©Tomoko Okubo Photo by Takeshi Abe

20151118_ah_2.jpg

『Himmeli』2012 ©Tomoko Okubo Photo by Seishi Shirakawa

PROFILE

おおくぼともこ/2005年より独学でフィンランドの伝統装飾ヒンメリの研究を始め、日本に紹介してきた第一人者。奥深い世界観で、展覧会やワークショップを全国で開催する。近年、"フィンランドのヒンメリ"という概念から解き放たれ、自然の摂理をもとに、「調和」の在り方を探求するとともに、独自の技法、創作スタイルに至る。今回の展覧会より"麦わら彫刻"として作品を発表。