40年に渡り世界を思うままに奔走し、人類のみならず、野生生物や自然などに起こるさまざまな変遷をフィルムに収めてきたブラジルの報道写真家、セバスチャン・サルガド。報道写真賞を多数受賞し、世界へ影響を与える巨匠である一方、大自然の保全や復元に尽力する環境活動家としても知られる彼の人生を辿り、近年、上梓した作品集『GENESIS（ジェネシス＝起源）』の全貌を追ったドキュメンタリー『セバスチャン・サルガド／地球へのラブレター』が、8月1日（土）より全国順次公開します。

本作は、ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina／ピナ・バウシュ　踊り続けるいのち』などで、尊い人々の強い生き様を描いてきた映画監督、ヴィム・ヴェンダースと、サルガドの実の息子であり、注目の若手映画監督ジュリアーノ・リベイロ・サルガドが共同製作。きっかけは、自らも写真家として活躍するヴェンダースの心を捉えた、1枚のモノクロ写真。そこには、反政府武装闘争により難民となった北アフリカの遊牧民族、トゥアレグ族の"盲目の女性"が写されていました。報道写真のイメージを覆す、衝撃的なビジュアルを写し出したサルガドに、強く惹かれていくヴェンダース。スクリーンの中では、その研ぎすまされた観察眼で、荘厳なまでの美しい作品群を残してきた偉大なる写真家が、どのように生き、命がけの創作に勤しんできたかを辿ると同時に、ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠など、生と死が隣接する地で、"ありのままの地球の姿"をカメラに収めるため、8年の歳月を費やした彼の生涯最後のプロジェクト「GENESIS」を密着します。「死」「破壊」「腐敗」という人類の根源的テーマを追いかけたサルガドが、最終的に見出した"希望"とは......？

「Bunkamura ル・シネマ」にて上映される本作『セバスチャン・サルガド／地球へのラブレター』劇場特別鑑賞券を2組4名様にプレゼント！　また、本作の公開を記念してヴィム・ヴェンダースが手がけるキューバ音楽の名作ドキュメンタリー『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』が、8月14日（金）まで「Bunkamura ル・シネマ」にて公開中。是非、合わせてお楽しみください。