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5組10名様に劇場鑑賞券プレゼント! 現代美術家・内藤 礼の『母型』を通して5人の女性に焦点をあてた映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、豊島(てしま)。その小高い丘の中腹に位置する、建築家・西沢立衛による豊島美術館と、そこにパーマネント作品として創造された美術家・内藤 礼の代表作「母型」は、周囲に広がる雄大な自然と、建築、アートが融け合う美しい空間。映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』の監督・中村佑子は、この「母型」を初めて体験した時、水や光、そこにいる人、一つ一つの存在の厳かさを感じると同時に、"なぜここに生まれ落とされたか"という本質的な問いを見いだします。「無から有への圧倒的な飛躍を、皆等しく飛び越えてきたはずなのに、私たちはその目的も理由も知らされていない」と、語る中村監督。"生の無根拠性"を感じた彼女は、「『母型』を、内藤 礼さんを、そしてたぶんその先にある、世界の存在の在り方を撮りたい」と決心し、これまで決して創作する姿を見せてこなかった内藤に撮影することを依頼します。
しかし、2年に渡って続けた撮影は、"撮られると、つくることが失われてしまう"という内藤の思いから半ば中断を余儀なくされることに。一度は撮ることを諦めかけた中村監督でしたが、『母型』に集まる5人の女性の物語を撮ることで、アートの本質である「生きていることは、それ自体、祝福であるのか」という問いに迫ることを決断します。撮られることを仕事にするモデルの谷口 蘭、何かに怯える目をした中学生の湯川ひな、大きな交通事故を体験した大山景子、介護を仕事にするケアマネージャーの沼倉信子、そして、戦後の時代を生きた画家の田中恭子。監督は「『母型』を訪れた女性たちが、生死について個人的な物語を語る」というコンセプトだけを用意し、その中で彼女たちは、思い思いの言葉を自然体で口にします。その"あえかなる(=小さく壊れやすい)"内面を持ち、自らの傷みを語る彼女たちから受けるのは、負の感情よりもむしろ、悲しみの中にある、希望や生命力。印象的な糸や雫(しずく)の動きによって、風、心、生命の揺らぎをも表現する『母型』同様に、静かな生命力に満ちた作品。映像美はもちろんのこと、劇中で使われる水や風などの心地良い音にも耳を澄ませてみてください。
本作の公開に先駆け、脚本家・羽田野直子と監督・中村佑子をゲストに迎えたトークイベントが吉祥寺のブックショップ「百年」で開催。本イベントでしか観ることのできない特別映像も上映します。さらに、本劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!詳しくは、インフォメーションをチェックしてみてください。
INFORMATION
映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』
監督: | 中村佑子 |
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出演: | 内藤礼、谷口蘭、湯川ひな、大山景子、沼倉信子、田中恭子 |
制作・配給: | テレビマンユニオン |
WEB: | aekanaru-movie.com |
9月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
EVENT INFORMATION
吉祥寺から豊島へ
〜映画『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』を巡って〜
日時: | 9月10日(木)20:00〜21:30 |
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会場: | OLD/NEW SELECT BOOKSHOP 百年 (東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 2F) |
TEL: | 0422-27-6885 |
参加費: | 1,000円(定員50名) |
WEB: | 100hyakunen.com |
※ご予約は、電話、メール、店頭にて受け付けております。詳しくは、百年HPをご覧ください。