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フランスの俊英アンサンブル「0」によるアコースティックな新作。リリースツアーも開催決定!
前作『Soñando』が瞬く間にソールドアウト、ポスト・クラシカルを代表するアーティストSylvain Chauveauが中心となって結成されたフランス現代音楽の俊英アンサンブル「0(ゼロ)」。そんな彼らが、小津安二郎監督のサイレントフィルム『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』の伴奏付き上映会のために製作したサウンドトラックから14の楽曲をセレクトしたニューアルバム『Umarete Wa Mita Keredo』を発売しました。
メンバーの背景や、「現代音楽」「ポスト・クラシカル」という言葉のイメージから小難しい音楽を想像されるかも知れません。しかし、とても繊密に奏でられるアコースティックギターやグロッケン、フルートなどの柔らかな音色と、それに連なる間=静寂が随所に積み上げられた本作は、小津監督の映画と同じく、素朴な雰囲気と心地良い軽さを併せ持つ、とても聴きやすい作品になっています。
本作リリースを記念し、10月24日(土)から全国7会場で開催される日本ツアーでは、新作『Umarete Wa Mita Keredo』のサウンド・パフォーマンスが小津監督の同名映画のスクリーニングと共に行われる予定。また、最終公演となる10月30日(金)VACANTでは、この日限りのスペシャル・レパートリーも。「生音の気配を十分に感じられる音響にしたい」という0の想いから、各会場とも限定された少人数での公演となりますので、気になる方はお早めにチケットのご予約を!
PROFILE
0(ゼロ)/2004年、Sylvain Chauveauを中心にフランスで結成された室内楽アンサンブル。武満徹作曲賞を受賞した若手現代作曲家Joël Merah、池田亮司「superposition」でもパフォーマーを務めるパーカッション奏者Stéphane Garinというフランスの現代音楽シーンの才能を従え、これまでにヨーロッパ各地での様々な音楽祭やホールで公演。自身の作品演奏に限らず、スティーブ・ライヒ、モートン・フェルドマン、杉本拓、ジョン・ケージ、エリック・サティ、ギャヴィン・ブライアーズらの作品も演奏し、アンサンブルの持つ未知なる可能性を追求する。昨年、インターネット上で公開された「エイフェックスツイン」のカバーも話題となった。