みなさんは、世田谷線三軒茶屋駅からほど近い「三角地帯」をご存知ですか？　世田谷通りと玉川通り（国道246号）の分岐点に位置し、「迷宮」と呼ばれるこの三角地帯は、江戸時代に大山詣の休憩所として栄えた歴史あるエリア。戦時中に焼け野原となりますが、昭和25年に仲見世商店街が建設されたことにより、居酒屋やビストロ、カフェなど多くの飲食店が賑わい、都心部にありながらもレトロな趣を残す今日の風景へと繋がりました。そんな三角地帯に焦点をあてた展覧会『三軒茶屋 三角地帯 考現学』が1月30日（土）より三軒茶屋「生活工房」で開催！

ディレクションにデザイナーの江森丈晃さんを迎えた本展は、考現学を提唱した建築研究家で風俗研究家の今和次郎さんの手法に習い、イラストレーターの羽鳥好美さん、山口洋佑さん、生平桜子さん、オカヤイヅミさんによるイラストレーションで「三角地帯」に存在する店舗の営みや行き交う人々の記録展です。さらに、世田谷区で生まれ育ったエッセイスト・しまおまほさんが独自の視点でまとめた三角地帯のレポートや、三角地帯の変遷を知る、地域の方々を取材した記事も展示予定。会期最終日の28日（日）には、東京のローカル情報を発信する雑誌『TOmagazine』編集者の草彅洋平さんとしまおまほさんをゲストに迎え、グルメやカルチャー、プレイスポットなど世田谷の魅力を再発見するトークイベント「セタガヤ・ローカルの歩き方」を行ないます。世田谷の新たな一面を知れる、街歩きのヒントに繋がりそうな特別企画。イベント参加ご希望の方は、こちらからお申し込みを！

本展に立ち寄った帰り道には、三角地帯をはじめ、三軒茶屋の街へ発見を探しに出かけてみてはいかがでしょうか。