舞台はニューヨーク。古い建築物が建ち並ぶブルックリンのウィリアムズバーグで暮らす老夫婦の人間ドラマを見事に描ききったロングセラー小説『ニューヨーク　眺めのいい部屋売ります』が、初共演のモーガン・フリーマン＆ダイアン・キートンを迎え映画化。1月30日（土）より全国順次公開されます。

夢を追いかける若りし画家アレックスと新妻ルースが扉を叩いた新居は、ブルックリンの美しい街並を一望できるアパートメントの最上階。眺めの良いアトリエや、日当たりのいいルーフトップのある理想的な住まいの唯一の欠点は、エレベーターが設備されていないことでした。それから40年。長く幸福な歳月は瞬く間に過ぎ去り、歳を重ねるにつれ5階までの階段が苦痛に感じるアレックスを思慮したルースは、長年住み慣れたアパートに名残惜しむ夫を口説き、最愛の住まいを手放そうと新居を探すことに。そんな人生の一大決心をする中、10歳になる愛犬・ドロシーは急病、突如起きたテロ事件で人々は混乱。不動産業者の姪によってすぐさま競売に出されてしまったふたりのアパートは一体どうなるのでしょうか......？

2010年ロサンゼルス・タイムズのトップ5にランクインし、「ハートウォーミングで完璧な小説」と評された原作は、著者ジル・シメントと40年に渡り連れ添った夫で画家のアーノルド・メシスが過ごしたロウアー・イースト・サイドでの幸せな結婚生活と、ダウンタウンの物件を探していた彼らが9.11事件後の市場停滞時に遭遇した人々のあまりに滑稽なアドバイスをもとに誕生。今回、映画の舞台となったニューヨーカーに人気の住居エリア、ウィリアムズバーグをはじめ、セントラル・パークと隣接する閑静な住宅街、アッパー・イースト・サイドや、マンハッタンの高層ビルを見渡せる橋下の「グランド・ストリート・フェリー・パーク」など、ストーリーとともにスクリーンに映し出されるニューヨークの日常風景に、どこか臨場感さえ湧くリアリティさも本作の魅力です。豪華キャストによる素敵な映画化も、映画原作本も、どちらもお見逃しなく！