アメリカ全土につくられた何万基ものダム。発電や洪水防止、農地への水の供給のために大きな経済的負荷をかけて建設されるも、その多くが低い機能しか果たせていないのが現状です。自然の生態系を壊し、魚を絶滅させ、川そのものの変貌にも影響を及ぼすダム。そんな社会的問題を引き起こしているダムを撤去する運動が今日のアメリカでは現実になってきました。“ダムの撤去”が当たり前のように語られるまでの、川の自由を求め続けた人々の努力を、アメリカが誇るアリゾナの壮大な自然や川の中を生き生きと泳ぐ生命の美しさとともに見事に描き上げたドキュメンタリー映画『ダムネーション』が渋谷アップリンクほかにて順次公開中です。本編の製作責任者は、1993年からダム撤去の努力を続けているアウトドアメーカー〈パタゴニア〉の創業者、イヴォン・シュイナード氏。12月1日（月）発売の『ecocolo』68号の誌面でも、パタゴニア初の食のプロジェクト「パタゴニア・プロビジョン」によるサーモンのプロダクト製作について取り上げています。こちらもお見逃しなく！