1969年に第1作が公開されて以来、26年間に渡り全48本もの作品が上映された国民的映画シリーズ『男はつらいよ』。主人公、“フーテンの寅”こと車寅次郎が故郷・葛飾に戻るたび大騒動を起こす人情喜劇は、通称「寅さん」の名で知られるお茶の間の劇場として幅広い世代に親しまれてきました。シリーズ終了から20年、『男はつらいよ』を手がけた山田洋次監督が新たに取り組んだ喜劇映画『家族はつらいよ』が3月12日（土）より公開。

ストーリーは、東京郊外で暮らす、三世代同居の平田一家を描きます。大家族が故に個性的なキャラクター揃いのにぎやかなやりとりが日々交わされる平田家は、見ているだけでも親しみの湧く、ごく平穏な家庭。そんな一家の主で結婚50年を迎えようとする夫婦に突如起こった“熟年離婚”騒動をきっかけに、休日返上の一大事「家族会議」を開くことになるが......！　家族と言えど、それぞれに想いを抱える人間の集合体。人とふれあうことに真っすぐ向き合い、どこの家庭にも起こりえるような些細な人情ドラマをコミカルに表現した人間愛あふれる山田監督ならではの喜劇です。本作について、「家族とは、大切なものではあるが、同時に難儀でやっかいなものです。そういう意味合いで『家族はつらいよ』という題名にしましたし、また僕の映画のオマージュにしても構わないだろうと思い切ってつけたわけです」と山田監督。監督自身が2013年に手がけた映画『東京家族』の撮影現場で原案が生まれたという本作は、『東京家族』同様に父役の橋爪 功さん、母役の吉行和子さん、長男役の西村雅彦さん、長男の妻役の夏川結衣さん、長女役の中嶋朋子さん、長女の夫役の林家正蔵さん、次男役の妻夫木 聡さん、次男の恋人役の蒼井 優さんがひとつの家族を演じるために再び集結。さらに、音楽は久石 譲さんが担当し、タイトルデザインは横尾忠則さんが担当したという制作陣も華やかな作品です。

思わず笑ってしまうたわいない家族のコミュニケーションのみならず、どの世代にも引っかかるであろうメッセージが込められた本作の特別試写会が3月4日（金）18:45より一ツ橋ホールにて開催。特別に、5組10名様をご招待します。是非、ご応募くださいませ！